怪談ノ宴 2009 其の壱

今日はですね。仕事がなかなか見つからないといってウジウジとネガティブなpostとかをtwitterとかに連投しているのも、さらに、余計に、ひたすらに、情けなくてイヤになってしまうんで、気晴らしも兼ねて(天気は真逆モードでしたが)イベントに行ってきました。その名も『怪談ノ宴』です。

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けっこう前から予約はしてたんで、今の仕事の「ある、ない」とかは全然関係ないんですけどね。タイミング的にはまぁ、ぴったりの気晴らしになった感じです。

自分が創刊当初から愛読している日本で唯一の怪談専門誌『幽』という雑誌があるのですが、この雑誌の創刊5周年記念(幕には5周年御礼となってたかな)てことで『幽Presents怪談ノ宴2009』が正式名称だったみたい。

タイトルからも分かるように、ズバリ「怪談」を語る会で、ようするに怖い話を聞きに、恐がりに、怖い思いをしに行ったわけです。場所は大井町の「きゅりあん」という施設の大ホール。

出演者は豪華で(つっても、ある程度好きでないと全然そうは感じないかな?)最近はより表現、作品の幅を広げつつある京極夏彦さん、新耳コンビの一人である木原浩勝さん、実話系怪談では真っ先に名前があがるであろう平山夢明さん、福澤徹三さん、山岳?怪談(ようは山の怪談です)で独自の境地を開いてきた安曇潤平さん、見えちゃう感じちゃうの怪談シスターズ(といっても、実際はもちろんピンで活躍されている作家さん方)加門七海さん、立原透耶さん、伊藤三巳華さん、他多数。

怪談をああいう豪華ででっかい大ホールで聞くのは初めてだったんだけど、後ろ半分がほとんどガラガラだったのは逆に「後ろでは実は何かが、、」みたいな想像も喚起したりしてけっこう良かったです。盛況の割に超満員じゃなかったのとかは、あえて余裕をもって広い会場にしたのかな。(インフルエンザのことも考慮してとかアナウンスもあったし)

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今日は作品ではよく知っているけれど、実際の様子なんて全然知らない作家さんたちを一同に見ることが出来て(見るだけじゃなく、グイグイと話芸でも楽しませてもらって)大変楽しかったです。テーマは怪談だし、もちろんひたすら「怖い」話、「なんかよくわかんない、変だなぁ」ってな話(ま、これも怪談ですが)が続く、それが趣旨の会のはずですが、とにかく楽しかった。

実際、半分以上は爆笑してたんじゃないかってくらい、ホントに「笑って」楽しんだなぁ。普段は活字による作品という違いはあるけれど、やっぱり基本、皆さん「人を楽しませる」(たとえそれが怖がらせる、恐怖させるという内容であっても)ということを目的に仕事をされているからか、サービス精神旺盛というか、上手。もちろん、鳥肌の立つ「ゾ」っとくる話だっていくつもあったし。

配分的には(怖いのと笑ってしまうのと)微妙なところもないではないけれど、少なくとも今回はちょうど良かったと思う。なにより楽しめたってことが一番大事で、実際そこはもう申し分なく。

幕開きの冒頭は、いきなりあれですよ、京極さんですよ。最近はより範囲も広がってきているので(活動、表現の)デビューから数作くらいまでの頃ほどのハマりようはないけれど(『鉄鼠の檻』あたりまではすんごいハマってた)やはり気になる作家、というか表現者ではあるかなぁ。単純に好きだと言うには複雑なものが色々とありすぎるんだけど、気になる人ではあります。たいてい、つねに。

最近だと『幽談』とか『冥談』といったタイトルの作品を上梓されているようだけど、このへんはひとつふたつ(雑誌での発表時に)流しただけで、作品についてはとやかく言えるほどは今のところ追っかけきれてない。幽談だったか冥談だったか、雑誌『幽』のほうでちょろっと読んだときに「あ、これは、」と感じて、気にはなったんだけど、今のところはそこに集中して追っかけたいとこまで、、まだ行き切れてない(閾値に及ばない)んで、もうちょっとためてからかなぁという感じ。最近の京極作品に関しては。(でも、京極堂シリーズだとつい読んじゃうんだけど)

その京極さんが、Web幽のほうに投稿された三つほどの怪談を朗読してくれるところから始まったのは、なかなか豪華だったんじゃないかな、やっぱり。

本業は小説家、グラフィックデザイナー(日本語、漢字に拘る人なのでこのへんは意匠家って言ってますね、よく)とかだから、朗読とかどうかな?大丈夫かな?って、ちょっと心配しながら、半分見守りモードで見ていたんだけれども、これが実に上手というか、流ちょうで淀みなく、、いや、上手でしたね。

声色も変えて、お話に登場するそれぞれのキャラクターごとに性別や年齢、性格までも結構なところ、演じ分けていたように見えました。実際、上手に演じ分け、出来てたんじゃないかな。ただ、語りにおいて、あまり声色で演じ分ける必要はないとオレは思っていて(このへんは堀井憲一郎さんの論に非常に拠る)それが出来ているから「上手」とかではなかったです。声色の部分は。

でも、やっぱり上手だったし、安心して聞いていられた、楽しめた(最後のは鳥肌立ったし、あれはあの語りのスキルから来てるところデカいだろうし)です。京極さんの場合、いわゆる一般の作家さんよりもずっとああいう場、ああいう「人前で語る」っていう機会が多いような気がするから(実際、そういうのをよく目、耳にするし)慣れてるのもあるんかもしれない。とにかく器用な人だからってもあるし、生来のものとかも抜きにはそのへん決して語れないんだろうけど。

ま、そんな感じで始まったわけです。『怪談ノ宴』は。(多分、明日以降も続きます。これ)

 

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